Shibahama

ーあなたと笑顔で出会えるようにー

エンタメ・ギフト〔訪問らくご〕

施設訪問型のエンタメ・ギフト

東京善意銀行》様を通じて、特別養護老人ホームの5施設と調整して、2023年10月に《訪問らくご》を開催します。(2023.08.17更新)

《訪問らくご》とは、東京都内の《特別養護老人ホーム》を訪問して、真打の落語家が施設の憩いスペースで、ちょいと落語を一席おたのしみいただきます。

【開催概要】

 

10/01(日) 

博水の郷(社会福祉法人大三島育徳会)
 出演:橘家富蔵 師匠(落語協会)

10/22(日) 

南麻布シニアガーデンアリス(社会福祉法人健誠会)
 出演:立川志ら乃 師匠(立川流一門会) 

 

11/12(日)

上石神井幸朋苑(社会福祉法人こうほうえん)
 出演:三遊亭遊馬(落語芸術協会)

 

11/13(月) 

サンライズ大泉(社会福祉法人 サンライズ)
 出演:三遊亭小円楽 師匠(五代目円楽一門会)

東京都内の落語団体

 さて、東京の落語団体について、ご存じの方は多いと思いますが、

 一般社団法人落語協会公益社団法人落語芸術協会五代目円楽一門会落語立川流一門会の4団体がございます。それぞれ寄席やホール落語を行っております。

  (寄席の参考資料 演芸場紹介|落語芸術協会 (geikyo.com) )

一般社団法人落語協会

笑点でおなじみの林家 木久扇師匠、林家たい平師匠をはじめ、人気と実力を兼ね備えた真打多数在籍しています。

定席の寄席】 鈴本演芸場/浅草演芸ホール

公益社団法人落語芸術協会

春風亭昇太師匠が会長を務める団体。伝統と革新を続けて進化しています。真打はもちろん、あらゆる名人が多数在籍!

定席の寄席 新宿末廣亭池袋演芸場お江戸上野広小路亭

五代目円楽一門会

現在の会長は、三遊亭圓橘。おなじみの三遊亭好楽、実力派の兼好、若手に王楽やとむらが活躍している。

定席の寄席 お江戸両国亭

落語立川流一門会

家元は立川談志。志の輔、談春、志らく、談笑を筆頭に人気落語家を多く輩出。

現在は、さらにその弟子の晴の輔、志ら乃らも真打として活躍。ホール落語を世に広めて、『落語会』という文化を創った功績は大きい。

定席の寄席 お江戸広小路亭

介護施設への訪問らくご

 今回のエンタメ・ギフトの発端は、コロナ禍で私が介護老人保健施設(老健)で働いていた時に、利用者さんとの会話で、「エンタメが再開したら、楽しいことやってよね」と話をしていたことがきっかけです。「私の素人芸よりも、プロの人はすごいんだから」と利用者さんとも話をしていたら、「昔は観に行ったのよ」「また行きたいわね」と期待感が高まっていました。施設に入所されていても、コロナ禍の前はいろいろなお楽しみ会のような催しモノもあったそうです。

 この企画は医療系のワークショップやリハビリとは異なります。エンタメのアウトリーチ活動として、施設に行き、エンターテインメントに親しんでいただくプロジェクトです。何かのために「観る」ではなく、ただ「観て、楽しんで」それでよいのです。もし長時間がつらいときは退席していただいて大丈夫です。静かにしていなくても大丈夫です。こんなことを劇場でやっているのだなぁ、と思っていただけたら、嬉しいです。

ベットの上の天井を見つめる

 ベットの上で白い天井を見ている。あれは本当にでした。利用者のみなさんは、達観されているので、人生を振り返るような感じではなく、人生への後悔はなく、たんたんと受け入れておられました。そして、「これがいよいよ最後の役回りかね」という感じで、施設の中で、今まで通りに人生を楽しんでおりました。私の関わったみなさんは、毎日、楽しく過ごしておりました。

 出会いは施設の中だけですので、OT(作業療法士)PT(理学療法士)介護福祉士や介護職(国家資格を持っていない介護職)の方々以外にはなかなか会うことはありません。それに家族がいない場合もありますし、息子や娘が会いに来ても、共通の話は思い出話かテレビの話になります。それでも、話があればまだいいほうで、認知症扱いされて、まとめな話をしてくれないご家族の場合もあります。

 

そこで『訪問らくご』

 そして、私は『施設訪問型の催事』を開催して、家族や職員の方々も一緒に楽しんでもらい、みんなの共通の話題になるといいなぁ、と思ったのです。

 

 落語会のあとで、

 

 『あの落語、おもしろかったね』

 『あの前座さん、売れるかしらねぇ』

 『やはり師匠はおもしろいわねぇ』

 

 などなど食事のときやご家族に電話をしたときにふと会話で思い出していただけたら、企画の主催者としては開催してよかった、と思います。

《第一回「訪問らくご」(2023年10月1日(日)/博水の郷)開催の様子》

 この「施設訪問型の落語会」は、特養などの収容人数が比較的大きな施設にある食堂やレクレーションのスペースで行います。

 介護業界以外の方にはなじみのない《特養》ですが、この《特養》は《看取り》を含めた介護を行う施設です。《看取り》とは介護職にとってはつらい経験になります。介護職歴が長い人程、この《看取り》を経験します。

 利用者さんといくら仕事のつきあいと割り切って、徹していても、死別という別れはつらいのです。そして、特養は他の介護施設やサービスの形態よりも圧倒的に《看取り》が多いのです。(※参考資料 介護福祉士の概要について |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

プロジェクトの実施展開スケジュール

 今後の《施設訪問型の落語会》流れとしては、まず東京善意銀行様を通じて、ご応募いただいた《特養》の施設に私が伺い、それぞれのご要望を伺いながら、条件を整えていきます。その上で、各団体の皆様と条件や各施設のテーマを打ち合わせをしまして、当日のたのしい「落語会」となります。

 この企画は施設側の負担はなく、支援者に支えていただく企画になっております。

スポンサー企業や支援者を募集しています

そこで、いよいよ! スポンサー企業の皆様を募集します!

 ぜひ活動へのご支援をお願いいたしたく思います。

 ぜひこちらもご覧ください。 ^_^

初回の実施予算規模

Shibahamaが主催する《訪問らくご》という「落語会」を介護施設4会場にて開催。東京の4つの落語団体に声をかけ、真打の落語家をキャスティングしました。事前の調整と当日のステージ制作運営をShibahamaが行い、介護施設の職員の皆様がお客様の誘導や運営を行います。予算は《出演料、制作費、運営費、宣伝費、諸経費など》で、1会場あたり100万円×4会場となり、ざっくり総制作費400万円+消費税40万円=計440万円という予算組になりました。きちんとお支払いしたいという意向を優先していくとこの金額になってきます。

 最初に、この《エンタメ・ギフト》の話を世田谷区の社会福祉協議会のご担当者様にご相談したときに一様に皆様に『良い試みである』と言っていただきました。それはこの《エンタメ・ギフト》のしくみが、支援の構図が三者間で構成しているため、持続可能な取り組みにできるしくみだからです。

(現在、介護施設の訪問をボランティアで活動している方々を否定するものでは一切ありません。むしろ、持続可能にしていくしくみを創りたいのです。年1回のお楽しみが年2回や3回になったら、嬉しいし、お互いに現場を知ることで、『何ができるかを知る』ことができると私は思います。 実際に現場に入ると、あれ、うまくいかなった、と思うこともあります。ホールの高座で爆笑をとれる落語家さんも、もしかしたら、やりづらいこともあるかもしれない。でも、そこはちゃんと笑いをとれるプロの技を楽しんでほしいです。市民の草野球に、メジャーリガ―を招待して、一緒に野球できたら、私は楽しいし、嬉しいです。技術をどんどん盗めるし、ふれあいタイムで質問したら、コツを教えてくれるかもしれない(笑)。

 

継続のために必要な支援

 たとえば、私が自己資金だけで活動をしていたら、いつかは資金はなくなります。そうすると活動が続けられないのです。そこに気づいたので、ぜひ手をとりあって、《持続可能なしくみ》を創っていくことに力を貸していただきたいのです。

 そして、良いしくみは真似していただいてよいですし、こちらの改善箇所はご指摘いただき、改善していく、そのサイクルがまわっていくことで、このプロジェクトはまわっていきます。(私は初めてのプロジェクトという意味にはこだわっていません)

 

 継続的に活動をしていくことで、《特養》で天井を見て暮らすことが減っていくと嬉しいです。今回は、落語やエンタメを施設にお届けしていきますが、本当はホールや寄席にも来てほしいのです。

 でもね、「来てよ、来てよ」って言っても来てくれないなら、「じゃあ、行っちゃおうか」ってなもんで、施設へ訪問していきます(笑)。

 初回特典のプレゼントがご当選された施設のみなさまは、ぜひお楽しみください。 

今後の展開について

  今回は初回特典として、活動を実施しています。このとりくみが良い場合は、継続的に今後も続けていくために収益をあげていく必要があります収益化については、手探りで、よいアイディアをどんどん試してきます。

 このプロジェクトのスポンサーになってもよいという方はぜひお問合せのフォームからご連絡をいただけると嬉しいです。

 エンタメ・ギフトのしくみはこちらをご覧ください。

  適時、修正と追記をして、アップデートしていきます。

 このプロジェクトへの応援をよろしくお願いします!

 

《2023年12月14日追記》

第一回目は 落語協会 富蔵師匠
第二回目は、立川流 志ら乃師匠
第三回目は、落語芸術協会 遊馬師匠
第四回目は、五代目圓楽一門会の小圓楽師匠

令和5年『訪問らくご』は、江戸落語4団体の皆様にご協力いただき、
開催することができました。
ご協力いただきました施設のみなさま、ご出演者さま、スタッフの皆様
ありがとうございました。とても感謝しております。
未熟ながら引き続き、さらなる貢献をして参りたいと存じますので、
今後ともどうぞお力添えをよろしくお願い申し上げます。

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