
太平洋戦争末期に玉音放送のあとに始まった日ソの戦闘『占守島の戦い』を舞台に描いた作品『占守島からの帰還兵』がシバハマ合同会社からWEB小説として発表された。
この《占守島の戦い》は1945年8月17日未明から始まった。占守島の竹田浜に上陸したソ連軍を当時幌筵島と占守島に駐屯していた第九十一師団が迎え撃った。この戦闘は北海道をスターリンの野望から守ったとも言われている。
公開は 2026年2月7日より、(占守島からの帰還兵(小説)|Shibahama)に正式発売を開始する。なおそれまで無料公開をしているので、ぜひ興味ある人はお読みいただきたい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作品概要ーーーーーーーーーーーーーーーー
【タイトル】『占守島からの帰還兵』
【あらすじ】
玉音放送のあとに起きた《占守島の戦い》。ロシアの遺骨収集により、日本兵〈山本大吉〉の認識票をつけた遺骨が発見される。七十四年ぶりに故郷へ戻ることになった《占守島からの帰還兵》――その遺族探しが始まった。だが、調査の先で明らかになる衝撃の事実。
〈山本大吉〉は、生きていた。では、この遺骨は誰なのか。
一九四五年、日本最北端の島で出会った少年と少女。友情と恋、そして戦争。すべてが明らかになったとき、この物語は未来への扉を開く。
【定 価】1000円(税込)
【発 売】2026年2月7日(土)10時
【公開サイト】https://note.com/shibahama2020/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
序文
かつて、日本の最北端だった占守島。
2025年8月、ロシアは千島列島の占守島で、旧ソ連軍の上陸作戦から八十年を記念した式典を開き、旧日本軍の戦車などを展示する屋外施設を開設した。プーチン大統領はこの式典に合わせ、対日参戦の正当性を訴えるメッセージを寄せた。この出来事は日本のテレビも報じたが、国内では大きな話題にはならなかった。
2026年の現在、今なお占守島はロシア政府の実効支配下にある。
今から約八十年前。
太平洋戦争末期、スターリンはソ連による北海道分割統治を計画していた。日本陸軍第九十一師団は占守島でソ連軍に徹底抗戦し、その侵攻を一時的に食い止める。この遅延によって、米国のトルーマン大統領による政治判断が可能となり、《占守島の戦い》は、結果としてスターリンの野望を抑え込む一因になった。
この物語は、日本陸軍第九十一師団の戦いと、国後島、択捉島、色丹島、歯舞群島――北方四島が、なぜ今もロシアに不法占拠されているのか。その歴史を、第二次世界大戦末期の記憶とともに紐解く試みである。
* * *
物語は、2018年8月から始まる。
当時、ロシアのプーチン大統領は日本の安倍晋三首相と、北方四島の二島先行返還を協議していた。
――同じ頃、占守島ではロシア人有志による遺骨収集が行われていた。
(続きはこちら)